（成人未満閲覧注意お願いします）
G－DOME原型イベントキット、「痕」より柏木楓さんです。
まずは完成した写真を。征服堂アスカと合わせての製作も記事の後ろに。
「痕」、鬼神の血を受け継ぎ苦悩する４姉妹と親戚の青年（主役）の
ノベルゲームの傑作のひとつ。リメイクも２回ありますが、一番表情が
劇中の「伝奇」に似合う最初のデザインをキット化。楓は姉妹の三女で、
ゲーム中一番えろくさいシーンで有名 ゲーム中一番情念を秘めた、
憂いのあるキャラです。造形はまさに劇中の楓さんそのものですね。
可愛らしくもクンニュリ突き出たテイストグッドなおしり。
さすが「造形史に残るおしり達」G－DOOM（現アッスビート）さんの
造形が冴えてます。しり。ともかくしりなんですよドームさんはっ！
ドームさんのキットで「はずれ尻」はひとつもなし！！
後ろを白い背景で。
フラッシュ撮影のもの。さすがにテカりますねｗ
野外というか窓の近くで。思いきしくもり空で
写したので、カゲが強くシルエット撮影みたく
なっちゃいました。
それでは製作記事です。今回ひとつ前にのせている征服堂アスカと
同時に記入してます。ちょっと読みづらいかもしれません（ああ･･）。
柏木楓＆アスカラングレー製作
Ｇ－ＤＯＯＭより「痕」、柏木楓です。
2004？ごろのイベントキットで、ドームさんのは右のカテゴリーの
リカちゃんとＯＬさんと、何度もこのディーラーのキットを作ってる、
「飾れる」事を知ってる造形です。
パーツはこんな感じ。相変わらずですがこの人の作るおしりはよくできてますｗ
キットは劇中の悲しい記憶を受け継ぐ憂いのある表情がよく再現されてます。
痕はリメイク２回で３度出てますが、出るたびに楓の顔がやんわりした
萌え顔になって、痕の本来の「伝奇」にあわなくなっていくんすよね。
最初のこのデザインが冷静ながら情念が出てていいすね。
製作開始です。征服堂アスカとGドーム楓、同時に作ったので、
製作記事も並べていきます。まず征服堂アスカですが、このキット、
キットの成型状態に５ランクあって５が最高に良いとすると、ランク２
確定です。あの、前にまさにランク１の「指がグフ」のキット紹介しま
したが、あれより多少マシな程度です。あびない。このキットやべえ･･
アナを埋めるためくりぬくと新しい気泡穴が出るという。あびない･････。
おわかりいただけましたでしょうか。
さっきまで必死にのばしランナー作っては１ミリで気泡に穴あけて
ランナーさして瞬着でとめてますが･･なんつーかハリネズミのごとく
びしびし気泡埋めという。みんなでかい気泡だから半端なパテぬりだと
ヒケそうですし。やばい！！
どうにか目視できるでかいカケ、アナは埋めました。しかもこの左足の分割です。
ふとももだけ別パーツという。 でもシリコン代安くするにはこの分割じゃないと
ダメですね。タミヤホワイトサフ吹きまでずいぶんかかりました。
１・気泡埋めを続けます。楓のほうはばらまきタイプの微細気泡がびっしり
あいているので、瞬着をぬって穴をうめて紙やすりをかけます。
２・アナカケだらけのアスカもどうにか見る限り表面を修復して楓ともども、
再度白を吹きます。２度目の「穴さがし」です。普通は１度でほぼ整形
しますが、今回のキットはあぶなすぎるので（ああ･･･）もー一度白くして
穴埋めします。イベントキットならではですね。作る人そりゃ少ない訳です。
３・再度見逃した気泡を生めて整形。
４・ふとももと両腕が分割なので、まずはすり合わせ
して軸打ちして接着します。
５・すり合わせ。こういう裸キットでは人体の分割が見えると見映え
悪いので、前の黒澤さんと同じくうまく整形するのが見せ所。
パーツ状態だと太さに差があるのでやすりで均一に整形します。
６・右腕はかなり太さが違うまさにイベントキットなパーツなので、
がっつり削り合わせます。
７、８・瞬着やパテでうめて、やすりで滑らかにして再度分割を見て、
「まだ分割あとが見えるな」とわかると再度パテ瞬着で整形。こういう
事を繰り返してちゃんとしたパーツに仕上げます。
９・１０ 再三分割整形、穴埋めすり合わせを続けてパーツ仕上げ。
１１・肌色を数色用意してグラデーションをかけて全身塗装、乾燥後
マスキング。前回の黒澤さん同様、ムネはブラシで吹くのでムネ周囲を
マスク。
１２・髪や下着の塗装後、「テープをはがした後で塗料がもぐりこんで
ないか」などじっくり確認。マスキングはテープを乾燥した肌色に貼って
作業するので、楓の首すじのように塗装がめくれる事もあります。
こういう時は筆で上塗りせず、あきらめて目の細かい紙やすりできれいに
周囲の塗膜と段差をすりあわせて再塗装します。
１３・まぶた付近に髪の青黒色がかすかにもぐって、うっすら青く。
こういう些少で、なおかつ薄くかかっただけならエナメル溶剤を
綿棒やてっしにつけて、こすって落とす事ができます。ただ力をいれて
こすると塗膜が薄くなるので、余計についたかすかな色を落とすように
すっ、すっと様子を見ながら落とします。
１４・１５ 目のマスク、白を吹きます。目は全部筆の人も多いですが、
けっこう目が大きいのでマスクして吹きます。カレンダーアスカは
元の絵の目が薄いグリーンなので（本編でのアスカの目はスカイブルー）
薄緑系の塗料数色で吹きます。楓の首筋を次に吹く気でいますね写真ｗ
１６・楓、塗装完了。手の指のすきまの段差もエナメルの濃い肌色で
スジ彫りに塗って仕上げます。繊細な部分を塗って引き締めると
見栄えがよくなります。また、楓の目は元絵、プロモデラーの塗装では
もっと白のハイライトが多いのですが
左・ZONE原型の楓、右・「痕」、本編の楓の立ち絵（モザイクをかけてます）。
左右どちらも日本人形を思わせる可愛さがあり、目のハイライトも多め。
作っているGドームの原型の目の彫刻とポーズは、おとなしさや憂いがある
造形なので、目のハイライトをわざとひとつ少なくしてきらきらすぎる目を
多少落ち着かせてます。なんでも設定どおり塗るもの手ですが、造形から
塗り直すのも多少考慮していきます。
１７・１８ アスカ塗装完了。楓もですが、マツゲをアルミ板を切り出して
貼って、絵のマツゲに近づけてます。アスカは両目で６つついてます。
小型はさみでアルミを切ってプライマー塗って瞬着でつけていきます。
アスカの髪を接着すると頭部も見納めなので、頭部の上に彫刻されていた
ガイナックス版権を。一応スミ入れもしました（･･･なぜ！？）
１９・２０ このように元のカレンダーの絵の目は、エメラルドグリーン
なので塗装もそのように。困ったマユゲを描いてみたものの、ずっと飾る
にはふさわしくないと判断したのでおちついた表情にしました。
今回製作記事が同時でちょっと読みづらくて申し訳ありません。
ドームの楓ですが、ばらまき気泡に手こずりましたが造形がいいので
もしキットを所有してたら、ぜひ作って飾ってほしいですね。イベント
キットの販売数は普通１０～２０、売れているディーラーですら５０は
珍しいので、このキットも世界に２０くらいしかないうちの一つです。
コピーすればいくらでも増やせるという考えもありますが、こうして
作ってもらえるのかというのが重要です。こんな憂いのある造形、
そうそう一般完成で売るにも売りづらいすよグッスマとか大手は。
「どうせ少数しか売れないだろうなー」というものは出しませんから。
まさにイベントキットでしか出せない造形。いいキットでした！
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