1/144オージェ完成です。
今回、写真はすべからく暗めで申し訳ない感じですが
写した時間は10分程度、時刻は雪の曇り空の午後3時。
この時間以外写真がとれない状況で、どうしようもなく
暗い写りです。く 曇りの時の室内だとこう見えます!(・・・。)
ついでにビームサーベル、いわゆるスパッドも持たせた
写真はないです。もちろん作って塗装もしてますが、
両面テープはって持たせる時間もなくて。ああ・・
で でも個人的には持ってない、素手の状態が好きです。
一番最初に出た海洋堂1/100オージェも素手でいいんですよね。
ヒールが浮いちゃってますが、足首は2ミリアルミ線つなぎ
なので角度をかえてしっかり接地にもできます。急いで
撮影してこういうのにもブログで書く時に気づくという(ああ・・)
あまりに暗い室内なのでフラッシュに切り替えましたが
今度は光りすぎです。どうも うまく写せんっ・・!しかも
ピンボケぎみですしっ・・と とりあえずこれで。
とはいえ裏側も見やすいのは作った側としていい感じです。
それでは製作記、いきます。今回も苦戦に苦戦でしたっ・・。
:天才に凡人が行動を合わせようとするとどうなるか。つまり「ムリ」・・!
ウェーブ144軍団が続きます。今回は炸裂新井造形のHJ誌広告で
94年代のFSSファンにこのオージェすげーー!!とみんな思っちゃった
144オージェです。
オージェのキットだと2番目に出た初期といえど、いまだ
オージェでは傑作と数えられてますね。
メーカー完成写真はこんな感じ。
キレイに作られてます。が。実際キットを塗装時に色々
調べると、けっこう手は抜いてキレイに作ってるというのが
わかりました。具体的に書くと
・バインダー以外の装甲裏にマスキングしてグレーなど吹いていない
・肩内部の8枚装甲のふちが赤くマスク塗装してない。裏側も本体色のまま
・多少元々の彫刻どおりのマスク塗装を変えて塗装されている
などがあります。
ちなみに今回はこのメーカー完成を見本に作る進行になったので
(理由は平に・・)、これを参考にしますが「装甲裏側は可能な限り
すべて塗り分ける」という条件も重なってます。
キットはこんな感じ。といってもこれは自分の所有物で、作る方は
箱なしだけど正規品です。ただ、デカールの状態ですぐわかり
ましたが新しい、2006再販のキットだな、くらいはわかりました。
自分の上記の94年とか前世紀ものだとデカールも黄色くよれ
ちゃってすぐわかるので・・ところで前に「生活費なくてウェーブの
オージェオクに出しちゃったあぁ・・」などブログでホザいてたくせに
なんでまだあるの?ですが 2個所有してます。正規品すよ。こういう
複数所有はFSSファンだとよくある行為ですので(狂気な同じもの
買い行為・・)じゃあキット全部売ってそのカネで絵描く時間作れよ、
という疑問ですが そうあっさり全部失える身の上でもないので・・。
では製作開始です。
1:いつもどおりにまずは離型剤の油分落とし。なんかネットの
FSSレジンキット製作記を見るとあんまこういう作業記入がないけど
令和2年現在、ボークス、アワートレジャー、トイズプレスの3強で
FSSキット展開していて、最大の勢力(だと思う)のボークスキットが
離型油分ゼロのキットを長く売っていて、それにユーザーが慣れ
ちゃったのかもですね。
2:がっつり油落としして乾燥。今回、ずっと作業しててあまり写真まで
気が回らず、写真は少なめです。
3:目に見える気泡埋め、段差直し、修正。詳しく作業を説明
すると前のヤクトみたく写真100枚状態なんではぶきますが、
けっこうやる事は多かったですよ。腰のふんどし部分の下が
ぼろぼろの成型だったので、下側全部切ってレジン片とプラ板
で作り直してます。完成写真見ながら作りましたが、違う形状じゃ
ないか気がかりではあるかも。オリジナルが最高ですし・・。
4:再度洗浄して泡落としてすすいでる所。写真少ないから展開
はやいな。
5:キットの全メタルパーツ。整形して磨き終わったもの。
キットにはメタル×9、デカール、真鍮線0.3ミリが一本つき、
真鍮線は写真のメタル製スタビライザー先端部とつなげて
のばしたスタビライザーも作れる仕様ですが ・・やっぱ
スタビライザーの「ひも」の部分は鎖が連結したようなKOGとか
いつものかたちがいいですよね。今回はのばさず接着です。
この数ミリのパーツによくここまで彫刻できるもんだ。
6:プライマーをくまなく吹き、乾燥後気泡発見用の銀を吹いて
バインダーを直し中。右は直した後ではなく、銀を吹いただけの
もの。このように写真ではまったく見えませんよね気泡。近くで
見ると右側かなり気泡あるのが見えるんですけど。
7:こんな感じ。ベッコベコなくぼみもあります。・・・直すんですよ
もちろん?ウェーブのレジンを作るのはそういう事ですから!
8:ずっと毎日直して直して製作開始から10日後、やっと
基本塗装開始できるとこまで修正完了です。このキット、なんか
言いづらいんですが「まじめに全部きっちりやろうとすると妙に
決着つけづらい」んです自分は。その 「視界に入る部分と
装甲裏側は彫刻があらゆる箇所にある」と「異常に分割に
こだわった足、肩の基部、ムネ」と、ともかく修復するのに
やけに時間だけはかかるんです。やる作業は、『スジ彫りを
一発勝負できめる!』とか『先に接着しないと・・』とか、けっこう
刃物の技術が必要な作業はあんまないんですがすべてのパーツが
さっきのメタルパーツのリフレクターみたくびっしり彫刻が裏表に
あり、なんというか 全部きっちり付き合うと異常に作業が長引く
という、一言で言うと「情報量が多いからゆっくりやるしかない」という
時間があるか期限がない人にはとても作り応えあるキットですが、
自分のように時間ない人にはものすごくあぶないキットです。
早い話、天才の造形を凡人の自分がムリに手早くどうにかする、という
無謀な展開をしいられます。ゆっくりやるには難易度は高くないんですよ。
前のバンドールなんかはゆっくりだろうが早くだろうが、ルーン文字を
彫り直したり刃物で一発で決めれば早い、修正あると長いとか早く
作れれば作れるキットですが、これは ・・・なんなんだろ?ずっと
スジ彫り直したりしてても、終わらないんですよ早くw。ハッキリしてるのは
天才の造形だから、ヘンに直せないなという所です。なので今回のキットは
難易度☆9です。ただし、1ヶ月以上かけて作る人には☆5くらいです。
これもなんか帆船とかと似た嗜好があるキットだな。ヤクトに似てます。
9:基本塗装終了、乾燥後マスキング。最初の難関がパーツ直し
なら、本当の難関は微細パーツまでびっしり彫刻されたマスキングです。
10:第一マスク塗装。ふともも、すねは5色塗り分けがあり
(本体の白、ひざの銀、関節のグレー、細いラインの黒、
大きいラインの青紫。ひし形の赤もですが、これは筆で塗る)
5重マスクの一度目です。もう疲れてくる展開ですが(前の
ボークスのSSSオージェと同じ・・)、もっとあびない状況に。
11:4重目のマスク塗装後、気温がすんごい低下して雪が
つもり、室内も5度6度な様相に。乾燥しづらいので
電気ストーブの前で乾燥させて、さー5度目のマスクするぞと
はがしたら 「 んっっ??!!! 」 ・・・・・え?
さ 最初に乾燥してる基本の白まで が ガビガビにっ!!?
なぜ なぜこんなことにーーーーーー!!!!!時間ないのに!
テスト乾燥など色々試した結果、写真もとってないので絵で
説明しますがこういう事です。テープのノリが、低温の室温と
パーツなのにストーブの高温でねばりが出て、それがひっついて
高温のまま乾燥して、このように「ノリがスタンプされて乾燥」して
こうなったのでは、という結論です。違うかもしれないので、
もし解を知っている方がおられたらお知らせお願いします。
ともかく『常温乾燥だと問題はない』です。夏場こんな事なかったし!
12:ともかく。ガビったものはしょうがないので全部直します(ああ・・)
まずは千番以上の細かい紙やすりでガビガビをすべてけずり落とす。
13:再度5回、吹く、乾燥、マスキングを繰り返してこのように。
失敗入れて都合今回9回マスク繰り返してるな。もうイカれちゃい
そうっ♪!(元々では・・?)というか 異常にマスクするパーツ多いぞ?
なぜ?なんかWSCより排気スリットとか多く彫刻してるし 終わんないん
ですけど・・?
14:デカールで足のラインと赤のひし型はプリントされてますが、
ここはマスク塗装と筆で。デカールを使わない理由は「デカール部分は
後日黄色くなる可能性が高い」からです。ひたいや「A」など、使う他ない
部分は使用します。できる限り塗装で仕上げる。
15:装甲の裏側ですが、メーカー見本はこんなとこまでやってません。
銀色まんまです。自分の場合、装甲裏をできる限りマスクする約束が
あるので裏に彫刻があるパーツはほぼすべてやりました。腰の2重
装甲の内側だけ、メリハリつけるためわざと銀のままにしました。
この装甲2枚以外すべて裏もマスク塗装ですw。他に肩の内部8枚
装甲の赤色やカフス装甲内側のハッチもマスク。はしっこしか見えない
肩の赤い円形がある装甲裏もきっちりマスク。お 終わらないんですが・・。
やっとここまできました。2週間で終わらせる段取りが、3週間で
パーツ展開です。すべての塗装が終わり、「自分も」今月終わりました。
またも。4ヶ月連続、「模型を優先して家賃まってもらう」という自身の
無能をさらす事に。
『4日待って下さいっ・・!』4日後。『あ あの・・もう4日くらいかかり
そうで(たぶん2,3日でできそうだけど一日余裕とらないとあぶない・・)』
大家のまたか という視線をうけつつ6日目に完成、7日目に(色々すいま
せんでした)どうにか。
・・・・・・・・・。 いいかげんこのサイクルどうにかしないと・・。
あの とある方にこの場で一応謝罪ですが申し訳ありません、
絵の方ですが今月は先に模型からやります。ホントはできあがった
順に毎月はじめに出したかったのですが、差分含め11月は30枚
程度しか仕上がらず(差分ぬきだと背景3とキャラ2とシーンの
別パターン3程度、他は目や口や動きの差分)、約束したシーン
すべてには遠いです。せめて絵を描く時間ができる生計をできる
予算集めから、12月は進めます。本当にすいません。待たせるに
待たせてしまって。今月は「絵はあと」で、模型を先にやります。
16:ヘルメットの内側、あごの下にはガード付きのイラスト版
パーツもオプションで付属してますが今回は見本どおり、
ガードなしの本編版で作ります。キットの説明書の指示で、
ガードなしだとあご部分が空洞になりスカスカで光まで入るのでw、
付属の3ミリ真鍮線を4本貼って空洞を埋めるといいですよ、という
指示。正直0,3ミリ4本、しかも真鍮のきらきらゴールド色だと
プライマー後に黒塗っても絶対はがれてきらきらが見えるので
自前の黒色金属線0.3を6本、0.6を2本に増強してがっつり
隠しました。コードの束でかくれる見ばえに。
17:接着もそうラクではない構成です。ホントにバラバラという
くらい分割が多い構成なので、ひとつひとつ、液体の瞬着が「ダレ」
ないように気遣い、2液エポキシも接着部分以外についたりして
ないか、強度はどうかと、小さいけど神経を使ってじっくり。やっぱ
時間ある人むけですよこのキット。間違いないです。
腰の装甲をアルミ線止めで自在に動かせるように調整した
のですが、あまりにアルミ線を仕込む軸のレジン部分が小さすぎて
われてしまい、結果修正して再度仕込む事に。よくある事ですが、
今回は144の小ささをあまく見たせいでしょうね。み 未熟・・!
しかも右側は最終的に固定になっちゃったし・・ああ・・。
本体を接着完了後、デカールを貼り(今回もばらばらにならなかった。
よかった・・!)乾燥後まず薄めのパールホワイトを吹き、さらにクリアーを
吹いて完成です。なんだかよくわかんないけど、異様に時間かかって
しまいました。先月のバンドールより6日多くかかったな。今回は天才が
作った造形の複製をできるだけ追従して仕上げる。そういう作業のキット
です。
「キットを作る」というより「キットのいうとおりに作る」というのが、しっくり
しますねw。なので、難しくはないはずです。でも、あらゆる箇所に彫刻が
ありそれらをキットの彫刻通りなぞって彫り直し、付き具合を調整する。
時間だけはかかるんですよね。いまいちピンとこない場合、どうにか
キットを手に入れて作ってみて下さい。「なんかずっと終わんないぞ?」
となる可能性が高いですよw。でも一発勝負はないから作れちゃうという。
なので、もしキットを所有されてるのであればぜひ作っていただきたいです。
写真で確認できますが、ランダムスレート開閉はありませんが異様な
精密さがあり、モデルグラフィック2002年4月号での記事で
「ロボットやフィギュアでは、だいたいにおいて大きいものは頭身が大きく、
小さいものは頭身が小さくなりがちで、写真でバランスを見れば大体の
大きさが推測できるもの。しかしながらこのオージェはその法則にまったく
あてはまらない。1/144(=20cmサイズ)の模型としてはあきらかに
やりすぎなバランス取りと作り込みが、実際に手に取った者に奇妙な
「違和感」を与えてくれる」 (MG編集・森本しんじ氏)
と書かれたとおり、キットは完成しても144で大きくはないんです。
しかし、なんか「大きい」んです。そりゃバインダーあるし、とも
思いますが、それでも妙に巨大な感じがあり、優雅でもあり、
冷酷な精密さもあるという。炸裂新井造形のHJ広告どおり、
まさに天才の技炸裂のキットでした!
連続ウェーブレジン軍団が続きます。今回は通り名が
とっても多い、SSIクバルカンで破裂の人形でザ・バングで
バングドールな、1/144バンドールです。メタルパーツ入りの
レジンキャストキットです。144はIMSプラ以外のバンドール
完成はほとんどない現在ですが、まずは完成した写真を。
がっしりした太めな造形が強そうな印象を出す全身。
美麗、壮麗さよりみっしりした機械的な信頼を受ける姿です。
ひるがえるほど長く舞うスタビライザーではなく、設定画準拠の
しっかり背面に収まる長さ。メタル製スタビライザー自体は幅広で、
やはりIMSの壮麗さよりがっしり背面を守る強さを感じる。
全身を覆うほど大きめなベイル。裏側はびっしりと発電
ジェネレーターの排気スリットのような彫刻が刻まれている。
背面の牙のついた竜の後頭部も太めのがっしりした造形。
ひさしのメタル製ショックホーンは取り外し可能に。
急いで写したのでついた写真しかないのですが・・。
フラッシュ撮影は2枚だけ。何度写しても過剰に光が強く
写ってしまい、しかたないのでそのまま掲載です。でも装甲裏側の
塗り分けがわかりやすいのは写してうれしいですね。
ウェーブ144バンドールの完成でした。
では製作記いきます。
「"S.S.I.Kulvulcan"transformation complete!!Start to telepoet!!」
SSIクバルカン変形完了!テレポートスタートっ!!
:これが30年前の技か!?144の全身に怒涛の彫刻キット!
ウェーブのメーカー完成見本はこんな感じです。
最初にバンドールを造形してキット化したのは海洋堂と本で見ました。
背面のイラスト一枚と画集JOKER3100のイラストからの、違う装備の
バンドールのキットです。では設定画のバンドールを、誰が最初に
作ったのか?
・・・自分も知らないんですよね。ボークスの大輪氏の1/100か、
このウェーブ佐藤氏の1/144か、WSC生嶋氏の1/100か。
おそらくですがこのウェーブのバンドールが設定画を完全再現した
最初のバンドールではないか・・?と考えてますが、WSCの「完成月」
は91年11月ですが発売日は不明です。近い日だとは思いますけど。
ウェーブは92年6月ですが「発売月」です。ボークスのレイバック卿
フィギュア付属の1/100は92~93年に出た、くらいしかわかりません。
ま それはいいとしてこれが30年前の、今のような安定して使える
パテも精密なタガネもなく、当然PCデータ出力機材もない(というか
8ビットMSX2とかの時代ですw)この時代にこの凄まじい造形という。
それも144に。自分は「後から知った」派ですが、電気騎士伝説で
これを最初見た時唖然としました。前のページの100イチWSCと
同じにびっしり彫刻ついてるじゃん!すげえ、と。こうして完成した
実物も、前にWSC作った完成を思って比べても同等の精密さ。
恐るべき佐藤氏の技が冴え渡ってます。翌年93年のシュぺルターも
凄まじいんですよね。しかし。・・・どう書けばいいんでしょうねこれは。
「原型に複製がついていけなかった」というのが正直な結論であり、
手間のすべてと感じました。では開始です。
1:今回ハコ写真を撮り忘れましたのでないのですが、
「じゃーこれはニセモンかおい?」という疑問はランナーつき
パーツとメタルパーツ写真で払拭されると思います。
ま それはいいとしてまずはいつもどおり磨きです。
今回は30年前のキットではなく、2006年再販のハコが厚い
新しいほう。と いっても中のレジンパーツの成型が向上した
わけではない事はこれから出る写真でわかりますw。
2:30年ものではないけど16年ものなので(・・・もう同じ?)
がっつり2周磨きます。クレンザー+ママレモンです。
手が冷水で疲れたのでゴム手袋してますね。
洗浄後乾燥中のレジンパーツ。ちゃんと正規品でしょ。ちなみに
ニセモンは大きい頭部パーツの湯口が3点流しで、ランナー枠が
頭部だけみたいですね。 ま それはいいとして(この文3回目だから
もう使用禁止な?)・・・えーとパーツ切り出しです。薄いパーツ山盛り
なので切り出しもパーツ部分を切り取らないように注意です。
3:気泡や段差、カケは90年代キットと同様についてます。
「2000年代だしマシになってるでしょ?」はないです。疑いが
晴れないのであれば2006年再販のジュノーンと89年発売の
キットを並べてベイルにサフを吹いてみて下さい。同等の穴ぼこが
見えます。いちいちしつこいぞ、と思われるかもですが今ひとつ
プラよりレジンのが簡単と言う人が出続けてますので、「レジンが
簡単なのか」と騙されるのを阻止するため書いてます。ま 簡単と
思うならこのキットをメーカー見本に近く作ってみて下さい。
ちなみにネットで確認できるユーザー完成品はこれも含めて3つです。
144IMSは数え切れんほど完成見れますけど。いまのボークスの
レジンキットならプラよりらくかも。別格にできがいいし。
4、5:薄い装甲の先端にもアナはあります。0.6ミリで穴を
あけ直してのばしランナーでびっしり埋めて整形。
6:とんでもない場所にばっつり段差がある箇所も多いです。
ルーン文字や彫刻は修正時にけずれて消えるので、
エングレーバーやナイフや鉄やすりで彫刻し直します。
7,8:すねパーツのスソ部分はぼろぼろに成型されていて、
装甲のカーブにびっしり気泡。埋めるよりカーブを作り直すほうが
早いのですべてけずり落としてプラ材など瞬着で貼り整形。
9:整形中のパーツ。装甲パーツは144の小ささもありナイフが
貫通や穴あけで貫通など気を使う事が多いです。じっくり直す。
10:レジンパーツで見える部分の直しを終了、しっかり削り粉など
洗浄する。
11:キットのメタルパーツ。やはりメタルがあるとうれしいですね。
12:しかし。このキットの天王山のひとつです。難易度最悪の
「ほそい棒に矢絣(やがすり)形の飾りが連珠してつながるパーツ」
の整形です。この長さ約12cm、薄さ0.5ミリ程度の極薄柔らかい
鉛+スズのメタルパーツを折らずに力を入れて磨き、きれいに整形する。
それも3本。普通に考えてムリですが、こわさない手段をよく考えます。
13:12の写真で矢絣にそって、バリが切れずに沿ってついてますよね。
これを利用します。バリがついたままなら真ん中の棒とバリで2本で
強度が高いので、バリがついたまままず矢絣全部を整形します。
具体的にはDVDのトールケースなどに両面テープをはり、その上に
マスキングテープをまず手のひらなどにペタペタしてノリの強度を
落としてからノリの面を上にしてはり、その強度が低いマスクテープに
バリのついたままのスタビライザーをのせて、細心の注意をはらって
矢絣ひとつひとつを棒を折らないように磨き整形します。矢絣24枚分。
写真はマスクテープからはがした所で、磨いてけずれた鉛粉がくっきり
残ってますね。ちなみにネットの2つの完成の製作記で、ひとつは
あっさり折れたとあります。つーか普通に作ると折れます。このように
注意に注意を重ねても怪しいです。プラのIMSならパーティングライン
を紙やすりでなでるだけで終わりますね。それすらやらんでいいかも。
前からですが今一度書きますが、90年代レジンキットのがプラより
難しいです。間違いないです。この作業時間でプラなら完成してるかも。
14:裏面もテープを貼り直して磨く。つまり24×2を神経使って磨きます。
よく折らなかったもんだ今回。何度か叫んだけど(・・・。)整形終了後、
バリを切り離します。一気に切らず、ゆっくり刻んで矢絣まで切らないように。
15、16:この非常に小さな矢絣のうらはちゃんとふちどりの彫刻があり、
設定画のらくな棒だけの塗り分けと違いますがふちどりをマスクして
吹く事もできます。前回のWSC同様、今回も見ばえよくふちどりで塗り分け
ますのできれいにふちを直す。ここで力をいれすぎてもあっさり折れます
ので、テープにスタビライザーをはったりして折れづらい状態にして作業。
神経使って疲れたけど完了したメタル整形。なんとか折らずに
磨きました。棒部分も磨いてるぞ。ただ、一本成型状態が悪く
棒部分がくぼんだ箇所があり、これは注意しても作業中折れるな、
と見たのでこの後瞬着を数度塗り乾かしを繰り返して太らせてます。
完成後もおれずに済みました。しかしせっかくのメタルですが、
メタル地を残して輝くのはショックホーンだけです。ううっ・・でも塗装
しないとハナシにならんしっ・・。
この時点ではけっこう楽観的だったんですよ。折るだろうなーと
思ったスタビライザーもうまく整形できたし、後は塗装だけだ、と。
しかし本当の悪夢はこの後でした。塗装でもマスクでもないです。
毎度同じくプライマーと見逃し気泡、きず探しの塗装です。
初回塗装。きず探し用ですね。よく「捨てサフ」とネットで
言われてますがその横文字+捨てという語感が嫌いなので
このブログでは使いません(なにその偏見?)このブログでは
こういうどうでもいい偏見山盛りで記入してます。「モールド」も
あまり使わず「彫刻」と書いてるし、ワンちゃんとか一度もブログで
書いてません。今はじめて書いたな。なんというか、CMとかで
「イノベーションが・・」とか「私たちのソリューションでインフラの
イノベーションライフ・・」とかたまに聞こえると、ウンザリするんです。
なに人だこいつらと。私たちの想定で理想的な生活環境に、で
いいだろと。横文字でインテリぶってるのにウンザリしてるんです。
農家や漁師や畜産や大工や、基本的な生活基盤の仕事に
負けてるくせに。デスクワークがカッコいいみたいな見せ方
いいかげん飽きたからやめてほしいけど平成のトレンディ
ブームからまだ続いててほんと勘弁ですよね。え?いいから
模型の記事に戻れ?・・・すいません(そのわりにwは使うんだねこの人!)
17、18:さて。昔のキットの現実であるてんこもりアナだらけの
表面が塗装によってあらわになりました。なんかあれですね、
強力な魔法の障壁で守られた強敵のバリアを打ち消して
真の姿があらわになったような(つまんない美化しないで)
まあ 全部瞬着、パテ、プラ材などでうめて整形し直します。
19,20:ほぼすべてのパーツに気泡があり、くまなく処理して
再度基本塗装です。何度でも書きますが、プラのIMSに気泡が
たくさんあったら全国でイカりまくられてボークスは恐るべき事に
なりますがプラはひとつも気泡はありません。これでプラのが
難しいとなんで言えるのかわかりませんが、ともかくまだ何度も
やり直す事が続きます。パーツもセットし直すし、装甲も裏表
吹き直して乾燥して、まだ気泡があれば再度繰り返します。
21:今回は特にベイルの気泡、くぼみがひどく、5回6回と
瞬着つけ、塗装、乾燥、確認と繰り返しましたがどうしても
丸いボッチが並ぶ周辺のへこみが長方形の彫刻が邪魔で
直しきれませんでした。長方形を作り直そうと思いましたが、
佐藤氏の的確できれいな造形を再現できる技術はないので
あきらめて目立たなくする方向で整形しました。引く時は引きます。
22:丸ボッチなどマスキング。なんかWSCのマスキング写真と
同様で既見感がありますね。扱うパーツの大きさがふた周り小さいけど。
じかにパーツにナイフいれてマスキングしたり、サークルカッターで
テープを円に切ったりしません。サークルで切っても完全な
円形の彫刻ではないので逆にズレます。なんぼメカの達人でも
複製は成型がよれたり歪んだりで、ある程度いびつな円でないと
しっかりマスクできなかったりします。いまのボークスのレジンパーツ
ならしっかり円形でくっきり成型されてますねこういうのも。
23,24:第一マスキング完了。白色部分が先で、装甲裏グレー部分などは
次のマスクで。グレーはいつもの白+黒少量+青少量+紫ごく少量です。
「ミリタリー系やエア系のグレー使えば?」というのも考えですが、調合した
カラーはすべてつや有りというのが重要です。プラカラーの兵器カラーは
基本つや消しという事に注意。しかしまあ目もピンセットの先をちまちま
動かすのも疲れましたスタビライザーのふちどりマスクには。3本で
やりなおしたり2時間かかったな。もっとかも。
25:ENGソードはグレー、白、オレンジで3重マスクが必要な箇所です。
ねばりづよく乾燥、マスキングを繰り返します。
26:マスク塗装中も新たに気泡が見つかれば埋めて塗装し直す。
いつもどおりですがいつもどおりに。
27:ほぼマスク塗装も完了した所。こ 今回は早くお渡しできるかもっ・・!
絵をかく時間ができる!!とさー早く終わらせるぞとテープをはがした後、
恐るべき作業に7日とられるハメになるとはっ・・・その作業は。
28~31
スミ入れです。今回、このスミ入れが最強に、なんというか今まで
作った全FSSキットで最上にめんどくさかったです。なぜか。
まず、彫刻ですがすべての彫刻は浅く彫られてます。
理由は144の小ささが関わっていて、つまり小さいという事は
装甲のパーツ自体もごく薄く成型されているので、結果的に
1/100のように深く刻めません。これがどういう事になるか。
自分がエングレーバーなどで彫り直す時も、即貫通が多発
するという事です。したがって、彫り直しは全面に施してるものの
その彫り直し自体も、浅くひっかくくらいしかできないのです。
しっかりスジをいれてパーツがまっぷたつという恐るべき事も
実は肩の一部でおきて、直してます(完成写真でわかりませんよね!)
つまりは「浅いスジ彫りにスミ入れするしかない」状況です。
もう、何度スミ入れを今回繰り返したか。せっかくきれいに吹いた
塗装も、エナメル溶剤を塗り拭き繰り返しで塗装し直し、彫刻を
ぎりぎりまで入れて瞬着で修正して塗装し直し、肩のラインに入る
ルーン文字なんかは30のように、エナメル塗料が右下しか残らない
くらい浅く、かといって彫ると貫通の危険があり、正直アタマかかえました
今回のスミ入れ。どうしようもないので31のように、この部分は
WSCみたくマスキングして塗装で再現しました。難しいのはバンドール
という全身彫刻なキットだからだけではないです。パーツが薄いから
難しいのです。前のクロスやSR4がらくだったのはラインが少ないのも
ありますがどうにか彫り直す厚みはあるからです。このキット、佐藤氏の
攻めすぎた造形に複製が追いついてないという印象を感じました。
最初に書いた通り、原型に複製がついていけてないのでは、と。
でも。そういうのがガレージキットではないか、とも思うんですよね。
海洋堂の例を取ると、谷氏のブレンパワード。
買ったものの、精密に作られた山盛り並ぶスリットがほとんど
ボコボコに複製成型されていて、結局スリットほとんど作り直した
なんつう本末転倒な恐るべき作業になったというのも見ます。
つまりはこういう事で、もはやスリットはゲージがわりにしかならんけど
ガレージキットユーザーならなんとかしろ、でもうまく完成させたら
至上の喜びがあるぞ、という事です。作業量にそぐわない事も
よくあります。結局、どこまで「作る事が好きか」まで突き詰められる
のがガレージキットでもありますね。ネットでこれのユーザー完成が
ふたつしか見れない理由はあるのです。・・キツすぎるから(・・・。、)
あっ28は最後までマスクし忘れてたソードの塗り分けですね(長いから・・
くたばりそうになってスミ入れ(ほとんどは再塗装や修正・・)完了。
今月もツミましたー!謝罪コースでした!昨日大家にワビ入れ
してます!!もうどうにでもなれーー! はあはあ おちつけ
おちつけ・・誰も悪くない、キットは1万円でとてもがんばってる・・
さて。接着いきます。というかイキました。途中で「あっパーツ展開
とるべきかな」と腕とアタマは接着し終わってから写してます。
接着前ならもっと広く展開してますね。急ぎすぎて気が動転してるのが
よくわかる展開図だな(ああ・・。)
32、33:接着はいつもなら最後の難関なのですが、意外な事に
このキット。このバンドールはウェーブやWSC特有のAF方式より、
海洋堂のような完全固定オンリーの方向に造形されてます。
ウェーブでは珍しいな実際。先月までの3つ全部固定ダボなしの
ボール留めなのに。このバンドールは33の、ボール基部の
横に角度固定のダボがありふともも側もダボ受けが彫られてます。
容易に接着できました。一応強度を高めるためアルミ線は貫通で
接着してます。
34:本当の最後の難関はパイピング、付属のスプリングを
的確に接着するほうでした。最難関です。説明書にはなんの指示も
ないですが、スプリング内部に金属線を仕込まないとスプリングが
ピーンとなったままで角度付けができません。1ミリ径のスプリング
でも0.6ミリの線を入れて自在にして角度をつけて接着する。
35:この腕部分だけではないですが、説明書の指示したスプリングの
切る長さはすべて短いので(ENGソードの指示に至っては適当に切れ
ですw)パーツから測定して慎重に長さを割り出して切る。他に、
メーカー完成写真ではソードをしっかり地に立たせて手のひらで
ささえるポーズですが、腕の長さが全然足りませんw。あのメーカー
完成写真は「見えない部分で延長」してます。説明書のまま作って
ないと思われます。具体的に書くと、右腕上腕と肩の付け根ですが
上腕には長さ調整用の棒がついてますが、それよりたぶん1センチ
長く2ミリか3ミリの金属線かプラ棒で延長して、そのままだと
思いきしプラか金属線が見えるけどうまく肩の白い飾り装甲で隠れて、
それで延長の棒を隠してると思われます。上腕を作り直してませんし
メーカー完成。自分はあまりに延長するとなんかわざとらしいので
5ミリ程度2ミリアルミ線でつないで肩の基部に隠して接着してます。
意外に思われるかもですが結構メーカー完成品は説明書よりもっと
作りこんでいる場合が多いです。プラのKOGver3とか。プロモデラーや
メーカーのつわものが担当するでしょうし、ついやっちゃうんだ♪な
抑えきれない技で作っちゃった、という所でしょうね。プラの1/100
LED増装備の完成見本とか完全に模型誌の作例だし。こういうのも
ガンプラだったら「こんな完成にならんぞこのキット!」と袋叩きになり
そうですが、ガレージキットでは「え?作れないのに作ってるの?」という
様相に。基本スパルタなのでwあきらめる人多いだろうなーこのキットも・・
36:前述の通り右腕の長さを調整してる所。まだ右腕全体は接着前で
テープで仮止めしてますね。この後はてきぱき進み、接着完了して
恐れていたデカールばらばらもなく貼れて、デカール食いつき乾燥後
パール入りクリアを吹いて完成です。
ウェーブ144バンドールでした。
まずはエラーパーツ、足りないパーツはなくてよかった。4連続で出たら
魂斗羅スピリッツ程度ですみませんね。ピットファイターまでいきます。
あぶなく残虐行為手当やタフすぎてソンはないまで行く所でした(もういいから)
まあ スミ入れとメタルのスタビライザーが激烈にキツいキットでした、
というのが素直な感想です。今回も・・・ないですね。「所有してましたら
ぜひ作って下さい!」は。こんな事書いて、「お前ボークスの144IMSのが
100倍らくにできたのに作ればいいとか書いてんじゃねえよ!時間むだに
したじゃねえか!」・・となるだろうしなー・・。難易度☆10判定なら☆8です。
スミ入れ前まではスタビライザーもうまく作れてトントン拍子だったんです
けどね。一度メーカー完成見本の現物を見てみたいです、よくできてるので。
さて。
今回のバンドールに、一体どんな意味があるのか。最初に考える事ですが
まず100パーとは言わんけど99%のFSSファンは「いいからIMSのプラ
作れ」になるはずです。繊細、精密、細身で優雅な造形に1/100より
優れたスタイル、お値段5800円の安価でしかもベイル以外はほぼマスク
不要のパーツわけ、気泡も段差も当然なくセメントで接着できて、
パーツに乾燥したオイルがべったりついてるから本気で磨いて、もなし。
どう考えてもIMS作れで終了です。ではなぜ今これを作っているのか。
一応書きますが、断る選択もできたのです。何がどうと理由は平にですが。
でも自分は喜んで受けました。「ああ、佐藤氏のあの強そうなバンドール
ですね!作るつくる!」と。確かにやってる最中イカりまくる事もありましたが、
なんというか 佐藤氏の造形が好きなんですよね。作ってみたいんです
よね。これに限らず、実の所2つ所有してる1/100の可動版レジンキットの
バンドールも。時間ないからやってませんが、所有する佐藤氏原型キットは
機会あらば作ってますし。何か、佐藤氏のかっちりくっきりマッシブな
作りがミョーに刺さるんです。氏のスターウォーズ系キットも所有してるし。
意味があるとすれば佐藤氏の作ったバンドールが大好きだから、です。
おそらく「いやぶっといし短足だし流麗なIMSだろ」となるかもです。が、
前にも書きましたが自分は「強そう」なロボが好きなのでこれは性格ですね。
GTMでもブリンガーより、なんか頑丈そうに見えるグロウダインホウザイロや
細身でもすごく頑丈そうなボルドックスガーネットが好きです。
なので、作った自分はやってやったぜとある方と佐藤氏とウェーブありがとう
ですが、よそ様から見ると「ふーん・・IMSのがカッコいいけど何か?」で
終了でしょう。いいんです。おそらく、これがネットで見れる最後のウェーブ
144バンドール完成(前作ったのをオクに出したとか除きますよ)かも
知れません。4つ目の完成は出ないでしょう。作ってる最中にIMSに乗り換え
ちゃうかも。自分の中では色あせる事なく、電気騎士伝説で見た強そうな
造形が生きているんですよね。回顧とか郷愁とか時代遅れとかすべて
受け入れます。そのとおりですから。いいキットですよ冷静な総評としては。
レジンで1万円でここまでがんばった造形とボリュームはいいものです。
そうですね 「電気騎士伝説や模型誌で完成みて、心が踊った方はぜひ
作ってみて下さい!」と書いておきます。キットに踊らされる事間違いなし!
まさに踊る人形っ・・アッうまいこと(かいてないぞ?) ではっ・・。